できないことに注目しない できることに着目する

こんばんは。親子教室の専門家&『3歳までの子育てで本当に大切なこと30』の著者 村田真由美です。



今年、現時点で全国25ヶ所で研修や講演をする機会をいただいています。



その研修資料を作ったのですが、その中に今回のタイトルである「できないことに注目しない できることに着目する」という項目を入れました。



どういうことか説明しますね。



私は、子どもと接する際に一挙手一投足を見逃がしません。



なぜかというと、子どもの「できた~」という、子どもの嬉しい気持ちに反応したいし、「みてみて!」というワクワクする気持ちにも共感したい。



子どもの「嬉しい」「ワクワク」は子どもが伸びる瞬間。だから、すぐさま反応して声をかけたいのです。



そんな資料を作った直後のこと。



子どもの発達を促すメソッド「斎藤公子先生考案 さくら・さくらんぼリズム遊び」を行うイベントを予定していたのですが、参加予定だったママから前日にLINEが来て、子どもが行きたがらないので欠席したいとのこと。



ママがお子さんに理由をたずねれると、「できないから行きたくない」と言ったそうです。



ママは申し訳なさそうに「説得できなくてすみません」と書いてくださったのですが、私の見解はまるで違うものでした。そこで下記の返信を送ったのです。


ちゃんと行きたくない理由を言えたのですね!
凄いですね!
無理してやることではないので欠席承知しました。

「うまくできないことがイヤなんだね。
お休みの連絡をしたからね。
また行きたくなったら教えてね」
とママから伝えてください。
お子さんはホッとすると思います。



もちろん本音を書きました。

できないことに注目すれば、欠席することに否定的な声掛けになると思います。



でも私はできたことに着目しているので、小さなお子さんが行きたくない理由を言葉にできたことが素敵だと思ったのです。



ここで、無理やり説得して参加させていたら、お子さんはリズム遊びが嫌いになるかもしれません。



子どもの発達を促すために取り組んでいるのに、リズム遊び自体が嫌いになってしまったら元も子もないのです。



だから、無理強いはしませんでしたし、この対応でよかったと思っています。



「できないことに注目しない できることに着目する」は、特に子育て中の方には難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?



しかし、できることに着目した言葉がけを続けていると、驚くほど子どもが伸びることを長年の経験から知っています。



「できること」は特にすごい内容でなくてもいいのです。子どもの行動を「そのまま言葉にする」だけでOK!たとえば、



「洋服選べたね」
「宿題やっているのね」
「カバンしまえたね」
「お手伝いありがとう!」



このようにそのまま言葉にすると「自分に注目してもらえた」ことが、子どもにとって嬉しいのです。



最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ実践していくと「できることに着目」できるようになって、それが日常化していきます。



子どもができないことにイライラする機会が断然減りますし、子どもがぐんぐん伸びて一石二鳥!ぜひお試しくださいね。

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村田真由美(親子教室の専門家/著者)

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